日記
diary


10月3日日曜
Third of October,Sunday



詩の鑑賞


雨の日曜日、明大前のビルディで向かいに座ったギャルを
観察しながら思ったこと。
勉強してるんだけどね、おれは。


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両手をハンドルに置いて
ゴールデンエイジを始めよう

窓を下ろして
月の光をその肌に感じるんだ

砂漠の風が
ズキズキ痛む頭を冷やしてくれるし

この世界の重みを
代わりにどこかへさらっていってくれる


近頃はどうにか毎日をやり過ごしている
頑張ってみようなんて思いもしない


荒れた道 殺伐とした景色
向こうには遥かに灯りがかたまって見えるけど

ここにはとてもまばらで数もないし
昼間でも太陽は輝かない

もう大丈夫だって気分を手に入れるためだけにさえ
一晩中車を飛ばさなきゃ


近頃はどうにか毎日をやり過ごしている
頑張ってみようなんて思いもしない


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この詩はなんだと思う?
ぼくの創作じゃない。


BeckのSea changeの一曲目。
ベックのMellow Goldにもジャケット内側にアメリカ国旗があった。
このアルバムのジャケットワークにも米国旗のイメージがある。

「月の光」「砂漠の風」「世界の重み」とアメリカ。
「月」がイスラム、「砂漠」は中東を意味しているように思うのは
考え過ぎだろうか?

Desert storm[砂漠の嵐]が湾岸戦争時の作戦名だった。

「窓を下ろす」っていうのはなんだろう?
もしもアメリカを車に例えるなら、いまその車に乗ろうとするのは難しいよね。
入国審査が厳しすぎる。
アメリカは今、砂漠の風を感じることなく運転している、のかも。


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まるで張子の虎みたいに
無為な手でバラバラにされる慌しい朝に

なんとか自分で補修しなきゃ できる間だけでも

復活なんてもうありはしない
空から燃えさしが落ちてくることもない

すべての生命誕生の法則に
死んだ男にいかに死ぬかを教えさせよう

ぼくらの足元に広がる砂漠
そして頭上に巻き起こる嵐

イカれちまった野良犬みたいに
太陽にさらされた張子の虎みたいに


砕けたダイヤモンドの破片を透かしてみる
過去をあるべき姿にするために

廃墟と風雨をくぐり抜け
ひっくりかえって海に浮かんだ小船たち



ぼくはただ無にしがみついている
無がどれほど長く続くのかを確かめるために


朝へと続く道がある
真実へと続く道もある
文明へと戻る道がある
けれど君へと戻る道はどこにもない


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これが2曲目。Paper Tiger。
第二次世界大戦で一番有名だった戦車はドイツのティーゲル(tiger)。
アメリカの戦車の比喩だろう。

「空から燃えさし」爆弾?ハルマゲドンかなんか?
第二次大戦と考えるのが妥当か?

「死んだ男」はたぶんジーザス。
キリスト教右翼をたしなめているんだろう。

イスラエルってダイヤモンドで有名なんだよな。
この場合関係ないかな。

「小船」は軍艦だろう。

実存主義はキリスト教神学から生まれた反キリスト教の哲学だ。
ニーチェ・キエルケゴール・サルトル。
「無」の思想の系譜。



このアルバムはベック個人の内面も表わしているけれど
リベラルなアメリカ人の心情を代弁したものにも思える。
特に前半の曲が政治的隠喩に満ち溢れている。

個人と社会は普通対立して捉えられるけれど
すぐれた作品においては、
個人を描くことが社会を映すことだったり
逆に社会についての言及が、ある個人の内面を照らしたりする。

このアルバムの詩がそんなに優れているかどうか、
ぼくにはあまりわからないけど。

詩でも書いて暮らしたいな。
おれ、才能なさそうだけどな。

ところで戦時下の検閲って詩とかにまで及ぶんだろうか?
反戦運動家はすぐ捕まるだろうけど、
反戦詩人ってどうだろ?与謝野晶子?

「君死に給うことなかれ」





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