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日記
diary
9月4日土曜
Fourth of September,Saturday
イスラエルのドラゴンボール
イスラエル人はテレビが好きだ。多分。
イスラエルの人は英語を話すことに
ためらいがあまりない。
国の規模など理由はいろいろ考えられるが、
英語の番組や映画をテレビで
たくさんやっているからかもしれない。
人口が600万の国で自前のプログラムを
毎日つくりだすのは難しいのだろう。
日本のように吹き替えもいれない。
ただヘブライ語の字幕がつくだけである。
制作費が安く上がって、そのうえ英語も学べるわけだ。
小国寡民の知恵である。
英語圏の番組ばかりではない。
日本のアニメはここでも人気がある。
子供たちはぼくが日本人だとわかると、
自分の持っているドラゴンボールの
おもちゃを持ってきてくれたりする。
アニメはさすがにヘブライ語で吹き替えをいれる。
こどもが主な視聴者であることを考えての措置だろう。
日本人がみると一種異様なドラゴンボールだ。
ゴクウがヘブライ語をしゃべっている。
アニーロツェ…。「おら、…が欲しいだ」
外国で見る日本のものは、本当に刺激的だ。
なぜ、そこに、なにを意図して、それがあるのか。
ぼくの理解とかれらの理解の違いが
これほど明確にあらわれるものもない。
イスラエルは9/1の日記で書いたように、
世界中からひとが集まった国だ。
ヨーロピアン、アフリカン、
ミドルイースタン、ラテン、エイジアン。
そんな社会で見るドラゴンボールは
ぼくの目にどんな風に映るだろうか。
普段は黒髪の東洋人、孫悟空は本気になると金髪になる。
肌もなにやら白くなっている。
ヒロイン役(名前忘れた)は金髪のときと青髪のときがあるが
東洋人女性と西洋人の少女の中間的存在だ。
ピッコロは顔の骨格や体形など黒人的にみえる。
非西洋で唯一産業化に成功した日本。
名誉白人といわれた極東の国家を
孫悟空が体現している気がしなくもない。
格下のファイターであるクリリン。
産業化に遅れをとった他のアジア諸国にみえなくもない。
ドラゴンボールの人気はたぶん、
そのポジティヴィティにあるのだろう。
努力によって人種差を超える主人公。
敵が味方になっていくストーリー。
日本から遠く離れた地にいる人々が
日本人に対して抱く願望。
それが真実のものかどうか、ぼくにはあまり自信がない。
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